並行して、上長谷の物件についても新たな問題が出てきていました。

土地は県道に約25m接していますが、なぜかこのあたりだけ車道と敷地の間の歩道が幅7~8mとやけに広く、さらに敷地との間に法面が4m弱はさまっており、歩道と法面の間にはガードレールが設置されています。

このガードレールの撤去について徳島県の土木事務所に確認に行くと、接道が25mの場合、撤去が可能なのは6mの幅だけで撤去費用はこちらもち。加えて敷地から県道へのアクセスのために、法面部の舗装や側溝の設置などの工事をこちらの費用ですることが条件、というびっくりするような話でした。費用が発生する上に、開口部が6mではいろいろと不便が生じます。

さらに、このあたりは眉山風致地区に指定されており、条例により建坪率は40%、前面道路から2mの壁面後退が必要などということもわかりました。小さなお店なので建坪率は問題ないとしても、奥行きのない土地ですから、前面道路から2mも建物を後退するとお店が必要な広さを確保できません。

このことで、もうこの土地での開業は断念せざるを得ないといったんは判断し、先に書いたように近所の土地や居抜きの検討をすすめることにしました。(続く)