仕事でコンピュータ系の部署との関わりが出てきた94年、理解を深めようと自宅にパソコンを購入しました。パソコンと言えばPC-98という時代でしたが、ちょうどDOS/Vが登場し、世界標準規格のパソコンで日本語が使えるようになり、同時にWindows3.1の発売によって今では当たり前のマルチタスクが可能となった頃でした。

徳島のPCショップに行ってもDOS/Vマシンは動作の保証をしかねるとPC-98しか置いておらず、大阪でCOMPAQのミニタワーのDOS/Vマシンを買ってきました。CPUはSX33MHz、メモリ4MB(8MBに増設)、ハードディスク340MBという、今から見ればおもちゃよりちゃちなスペックでした。まだインターネットは普及しておらず、パソコン通信の時代でした。

そのうちCPUの載せ替え、SCSI接続のハードディスクの増設とパソコンいじりがはじまり、2年後にはパソコンを自作。1.5年でパソコンの処理速度が2倍になるというムーアの法則通りにハードウェアが進化していた時代は、半年落ちぐらいのパーツを買って組み込んでは古いパーツをオークションで売っていました。現在使っているパソコンは、マザーボードが12枚目、CPUが15個目、ハードディスクが14台目などとなります。そのほかにも妻や子ども、妻の友人にと何台かのパソコンを組みました。

また、職場に社内LANやグループウェアを導入したり、会計・給与・勤怠などの専用システムからデータを吸い出してパソコンで部門別損益表をつくるしくみを作るなど、趣味だけでなく仕事にも役立ちました。今は亡きシステムアドミニストレーター試験は通りましたが、次に挑戦しようとした情報処理2級はVisual C++まで買って勉強したものの結局受けずじまいで終わっています。

そば屋開業のための許認可申請を自分でやれたのも、このホームページを自力で立ち上げることができたのも、パソコンに親しんできたおかげですね。この22年間のパソコンをめぐる技術の進歩や社会の変化はほんとうにすさまじいものがあったなぁとつくづく思います。