今日は渥美清の命日。没後20年ということで、月日がたつ早さに驚きます。

そういうわけで、このところ渥美清や男はつらいよシリーズにスポットを当てたテレビ番組がめじろ押しです。渥美清は自らの後半生を、多くの国民に愛された「寅さん」役に徹しきってその生涯を閉じたわけですが、誰よりも深く「寅さん」を愛していたのは渥美清その人だったのではないかと思います。

映画「男はつらいよ」が始まったのは私が10才の時。初めて見たのがいつだったのかはもはや覚えていませんが、大学生の頃には最新作が公開されると映画館に見に行っていました。それ以来ずっと寅さんファンで、家には全48作のDVDも揃っています。昨年2月、東京のそば教室が始まる前と終わった後にも帝釈天を訪ねるなど、柴又にも何度も足を運んでいます。

次女には″さくら”と名づけました。今でこそランキング上位に登場する名前ですが、次女が生まれた1991年当時、寅さんの妹以外に”さくら”という名前の人を知りませんでした。名前のせいで娘がいじめられたりしないだろうか、などと考え続け、出生届の提出期限ギリギリなってようやく踏ん切りをつけたことを覚えています。

寅さんのように生きてみたい、とはよく聞きますが、自由気ままに旅をしながら生きてみたい、ということだけではなく、寅さんのように人としての優しさや素直さを失わず、人間らしく生きていきたいという思いが込められているような気がします。心を痛める事件が頻発する昨今ですが、今こそ寅さんが求められているような気がします。