砥部焼の窯元、一海窯さんにお願いしていたそば猪口、そば徳利、薬味皿が焼き上がってきました。
昨年の3月から4月にかけて、松山市の無着庵さんにお世話になっていた時期、ちょうど砥部焼祭りが開かれており、ご主人と奥さんのすすめで見に行きました。
砥部焼にはそば猪口も多いのですが、全体的に分厚くて重く、色合いもグレーがかっていて、私の好みからは少し外れていました。しかし、去年の砥部焼祭りで、出品していた60ほどの窯元のひとつ、一海窯さんのそば猪口に出会った時に「あ、これだ」と思いました。大きさ、重さがちょうどいいだけでなく、色合いもよく、なによりもすっきりと美しい絵柄が気に入りました。
今年の4月、再び砥部焼祭りの季節に松山を訪れ、思い切って一海窯さんにそば猪口、そば徳利、薬味皿の制作をお願いしてきました。そば猪口は女性が手に取った時にちょうどいい少し小さめの大きさに、そば徳利は口が広めの優しい印象に、などとお願いしていましたが、届いた器はとても素朴で美しく、おそろいの絵柄もすっきりとしていい感じです。
ちなみにこの模様はタデ草。そばもタデ科なので、見た瞬間に「これだ」と思ったのかも。一海窯さんのご主人も40才前後でまったく異分野からこの道に入られ、奥さんのご実家はそば屋さんだったなど、いろいろと縁も感じました。使う日が楽しみです。