石井町の名店、「そば好」さんが引退されることになり、5月の下旬に閉店されました。そして<遊山>でアルバイトしてくれていた長谷川君がそのお店を引き継ぎ、新しく手打ちそば屋をオープンさせる運びとなりました。

約2年前から土日に<遊山>でアルバイトをしながら開業準備をすすめていた長谷川君。念願叶い、7月26日(金)に「手打ちそば まこ」をオープンさせる予定とのことですので、<遊山>同様、ご贔屓のほどをお願いいたします。

過去のブログにも書いたように、そば好さんには私が開業準備を始めてすぐの頃からお世話になってきました。「65才になったらやめるけん、この店貸したるわ」と言っていただいていましたが、まだ3~4年先の話であり、私が借りるには至りませんでした。

そんなこともあったので、長谷川君には当初から勧めていました。熟慮の上、そば好さんのお店を引き継ぐ決意が固まったところで、一緒にお店にお願いに伺ったところ快諾いただきました。「まこ」のオープンにはそば好さんの全面的なバックアップがいただけるとのことです。

そば好さんの閉店にあたり、私の一番の心残りは最後に粗挽きそばを食べ損ねたこと。お店に伺う時はご主人とお話ができるよう、遅めにおじゃまするのが恒例で、4月に伺った時も粗挽きそばは当然売切れ。最後にもう一度粗挽きそばを食べようと、開店と同時に伺った日は残念ながら臨時休業でした。

玄そばから自家製粉し、徳島ではめずらしい粗挽きそばも提供されていたそば好さん。すべての技を長谷川君に引き継いでくださるようですので、「手打ちそばまこ」であの粗挽きそばに出会える日を、私も楽しみにしています。

ところで、今回そば好さんがお客さんに一切告知せず、静かに閉店されたことはたいへん意外でした。でも考えてみると、他のお店でも閉店の告知をしたとたんに大勢の人がお店に殺到し、結果的にお店を支えていた常連のお客さん達がお店に入れない状態で最終日を迎えることになったような例は多々あります。

私は70才まではがんばろうと思っているので、まだまだ10年ほど後の話にはなりますが、どんなふうに締めくくるのがいいのか、よく考えてみないといけません。