この1ヶ月ほど、ほぼ毎日一定のサイズのそばを何玉も打ち続けていると、今更ながら、そば打ちについて新たな発見があります。

たとえば、そばを打つときの体の使い方、体重をうまく使ってできるだけ楽に打つ方法などは、小さな玉を打っていたときには意識する必要もなかったことで、必要に迫られて体がいろいろと発見してくれています。

また、そば打ちの本などで書かれていたことや、誰かがそば打ちについて言っていたことについて、「ああ、こういう意味だったのか」と腑に落ちたこともいくつかあります。

ただ、毎日すこしづつ上達しているように感じていたかと思えば、急に下手に戻ったように感じることもあり、一直線ではありません。体調やその日の気持ちのありようは、そのままそば打ちに影響します。打ち上がったそばは、まさしくその日の自分を表しているようです。

 

今週も3日間が終了。前の職場で30年も前からお世話になった方たちも何人もお店を訪ねてくれ、懐かしさもひとしおです。

平日ながら多くのお客さまにお越しいただいているものの、オープン直後のような慌ただしい忙しさではなく、調理の合間にお客さまとひと言ふたこと、言葉を交わす余裕も出てきました。メニューブックに開業の思いなどを少し載せているので、お客さまの方から声をかけてくださることも幾度かありました。私が思い描いていたそば屋の親父のイメージはこんな感じだったですね (^_^)