先週に入って平日は落ち着いてきたかと思いきや、今週の出だしはとても忙しく、今日は平日の最高記録を更新しました。鴨の注文も多く、なんとなく年末が近づいてきているような気がします。
さて、昨年の秋から今春にかけて、派遣社員としてアルバイトしていた食品工場でお世話になったAさんが、朝、ひょっこりと訪ねてくれました。ギフト商品の製造がメインの職場だったため、昨年の今頃はたいへんな忙しさでした。今日の遊山の忙しさはせいぜい2~3時間のものですが、それが連日8時間以上続いていたのですから。今振り返っても、われながらよく頑張ったなと思います。
Aさんは農業をしながら毎年、中元・歳暮の繁忙期にその職場でアルバイトとして働かれていますが、経験も長く仕事に精通しており、どの作業でも正確でスピーディーでした。私より年齢は上なのに、流れるような身のこなしがかっこよく、いかにもプロフェッショナル、という印象を受けていました。
年が明けて落ち着いたら工場のみなさんとおそばを食べに来ていただけるとのことで、今からたいへん楽しみです。
話は変わりますが、山登りで苦しいときなど、ゴールの山頂を思い浮かべたらがんばれる、というようなことをよく聞きます。ただ私の場合は、ほんとうに苦しいときにそれでがんばれたことはありません。そんな時、どうしているかというと、下を向いて自分の登山靴を見て、「この一歩」と念じながら、とにかく一歩を前に出すことだけ考えます。「あの木のところまでがんばろう」などと前を向いていると、なかなかそこに近づかなくて苦しくなりますが、自分の一歩、一歩を見ていると、不思議なものでいつのまにかその木のところに着いていたりします。
昨年の今頃は体力的にけっこうきつかったので、いつも「この一歩」と念じながら目の前に集中するようにしていました。Aさんの顔を見ながら、そんなことをふと思い出しました。