そば教室のこと の続き)

技術、知識の習得のために、

  1. そば打ち教室の開業希望者向けのコースを受講する。
  2. いずれかの手打ちそば店にお願いし、1ヶ月ほど修行(経験)させていただく。

という方針を決めたことを前に書きました。

ただ、そば打ち教室はお金さえ払えば受講できますが、1ヶ月という都合のいい修行は、引き受けていただくお店を探さないといけません。お店にとっては忙しいさなかにいろいろと教えなければならず、多少とも役に立つようになる前にいなくなってしまうわけなので、普通に考えれば迷惑な話でしょうから。

さて、どこにお願いしようと考えた時、5年ほど前の単身赴任時代にお店主催のそば打ち教室に参加させていただいたことがある、愛媛県松山市の無着庵さんが頭に浮かびました。

ご主人は高橋邦弘名人が広島県で開いていた教室でそば打ちを学び、和食の世界からそばの世界に飛び込んでこられた方です。高橋名人仕込みのそばはたいへんおいしく、独学だった私が始めて参加したそば教室では学ぶことがたくさんありました。また、無着庵さんは店内の石臼での製粉、季節メニューなどメニューの工夫、平日は夫婦お二人で営業されている、など、「遊山」でめざすスタイルにもぴったりでした。

東京のそば教室に行く前月、妻と一緒に松山市の無着庵さんを訪ねました。期待と不安半々で思い切ってご主人にお願いしたところ、「いいですよ、応援しますよ!」と二つ返事で引き受けていただけました。

そして、昨年の3月から4月にかけての1ヶ月間、無着庵さんにお世話になることにしました。(②に続く)

娘のケーキ。

東京のそば教室に行く前日、娘がケーキを買ってきてくれました。