9月半ばに3連休を取っていたところ、当初予定していたところに行けなくなり、店休日だけが残る事態に。急遽予定を変更し、四万十方面に出かけてきました。

見どころたっぷりだったので写真だけでも30枚以上。書くのも時間がかかりましたが、読むのもたいへんだと思います^^;

途中立ち寄ったのは、2月に訪れた高知県中土佐町の久礼大正町市場。高知沖に戻り鰹が廻って来るには間がありますが、三陸沖あたりの鰹が並んでいます。

鰹のたたき丼で腹ごしらえ。脂がのっておいしかったです。ただ、2月に黒潮本陣で食べた鰹のたたきには及びませんでした。やはり丼ではなく単品で食べるべきだったようです。

中土佐町から四万十市内までは、途中景色を見たりしながら1時間半ほど。2月に訪れた四万十上流域の沈下橋がとても良かったので、今回も下流域の沈下橋を見て回りました。

これは、勝間沈下橋。橋自体は徳島の潜水橋と変わりありませんが、蛇行する四万十川が織りなす風景が魅力を高めています。

少し下って高瀬沈下橋。河原で地元の子どもたちが石を投げて水切りしていました。橋の反対側では大学生らしきグループも対抗して?水切りに夢中でした。

さらに下って佐田沈下橋。若い人たちがたくさん訪れていました。四万十市中心部まで7kmほどですが、レンタサイクルで来ているカップルもいました。四万十川沿いを自転車でゆっくり走るのも良さそうですね。

四万十市内のビジネスホテルに泊まって近くの居酒屋へ。最初に行った店が予約で満席で、次に行った店は運良くカウンター2席だけ空いていました。

まず注文したのは清水サバとハガツオの刺身。清水サバは足摺沖で一本釣りで釣り上げられたゴマサバ。実はプリプリ。ハガツオはカミソリのような歯が特徴のカツオで、こちらは脂がのってトロリとふっくらとした食感。どちらも絶品。

続いて鰹の塩たたき。この地域では、塩だけでなく、酢や柑橘の果汁などをあわたタレをかけてたべるそうです。タレは店によって違うそうですが、柑橘の果汁が効いたこの店のタレは、脂がのった鰹とよくあっていました。

鰹と大葉、ニンニクを巻いた土佐巻き。

あおさの天ぷら、などなど。

すべてめちゃくちゃ美味しかったです。どのくらい美味しかったかというと、<遊山>を四万十に移転しようかと真剣に考えたほど美味しかったです(^^) しかもお勘定は計算間違い?と思うほどお手頃でした。

翌朝は中村城からスタート。天守閣を模した資料館はこの日は休館日でしたが、このように市街を一望できる場所がありました。

1時間ほど走って足摺岬に。この岬の雄大さを写真に収めるのは私の腕では不可能。上の写真は展望台から右側、下の写真は左側、正面はひたすら海です。

遊歩道を使って灯台まで歩けます。

岬にある三十八番札所金剛福寺。徳島から車で来るのもずいぶん遠いのに、歩いて来るのはどんなにたいへんでしょうか。

でもこの境内に入ればすべてが癒やされるのではないか?という気がしました。決して広くはないものの、とても立派で美しいお寺です。

岬の近くにある白山洞門。 日和佐の恵比寿洞同様、波の浸食でぽっかり穴が開いて太平洋が見えます。

昼食は土佐清水市の食堂で。昨日食べた清水サバが忘れられず、刺身定食とたたき定食をいただきました。

竜串海域公園には足摺海洋館、海底館などがありますが、グラスボートに乗ってみました。船の底がガラス張りになっていて珊瑚や熱帯魚を見ることができます。

そのうち船は見残し海岸に着岸。船を下りて周辺の奇岩を見学できます。竜串海岸の奇岩を見るか、グラスボートに乗るか迷っていましたが、場所は違えど奇岩も見れてラッキーでした。

このあたりは浸食しやすい砂岩でできており、さまざまな形の奇岩を見ることができました。

蜂の巣のように浸食された岩の中に、丸い岩が浮かんでいます。

男女がハグしているように見える愛情の岩。

他にも様々な岩がありました。ぜひブラタモリで解説してほしいものです。

宿毛から愛媛県愛南町に入り、宇和島を経て西予市の民宿、「シーサイドうわかい」さんに宿泊。

名前の通り宇和海に面したながめがすばらしい宿なのですが、着いたのは夜。景色は明日のお楽しみにして、さっそく夕食をいただきました。民宿の料理とは思えないほど、どれも凝ったおしゃれな料理でした。

右上のウニはみょうばんに漬ける前の獲れたてで、塩水に浸かっています。まったくクセがなく濃厚な旨みだけを味わうことができました。

地元で取れた魚介類のお刺身。サザエのお刺身は「コリッ」と大きな音がするほどコリコリでした。

まだ若いご夫婦が経営されていますが、ご主人は徳島の大学に通われ、その後料理の専門学校で勉強されたそうです。魚介類の旨みがしっかり効いたパスタ。絶品でした。

これはタコの卵。初めて食べましたが、とてもおいしかったです。料理はまだままだあって大満足でした。朝食も鯛のカマ焼きに始まって魚貝づくしでした。

朝、日が昇ってようやく見ることができた部屋の窓からの景色。広角レンズで撮っているので、手前が宿の真下の岩。海の向こうには佐田岬がある三崎半島が見えます。

まさしく海の上に建ってますね(^^)。筏づりもできるそうで、またいつか釣りも含めてお世話になりたい、すばらしい宿でした。

3日目は八幡浜から三崎半島を経て松山方面から帰ろうと思っていましたが、この日はたいへん暑く、涼を求めて四国カルストに向かうことにしました。途中、坂本龍馬や勤王の志士たちの足跡が残る高知県梼原町の維新の門で休憩。

初めて訪れた四国カルスト。想像以上に雄大でした。以前に登った石鎚山、二の森、岩黒山、筒上山などの山々が見えます。

牛たちものんびり草を食んでいます。これまで写真でしか見たことがなかった四国カルスト。徳島から車で4時間ほどかかりますが、孫たちを連れてきたら喜ぶでしょうね。

今回の走行ルート、しめて880km。そのうち高速道路は4割ぐらいで一般道は山道もけっこうありましたので、よく走りました。でもまた行ってみたいところばかりの充実した3日間でした。