八万町のまんまる住宅さんで条件等をお話しすると、いくつか居抜き物件を紹介いただけましたが、すでに他の不動産業者から紹介を受けていた物件でした。物件探しをスタートしてからの半年間で、この周辺の物件はあたり尽くした感がありました。その時ちょうど奥さんが帰ってこられ、「あそこはどうなん?」とご主人に声をかけられました。

なんでも1年ほど前、レストランの候補他に上がり、数名の地主さんの土地を測量までしたものの、結局他の場所に決まってそのままになっている場所がある。とのことでした。

実は、八万の少し奥まったところに「こんな場所でそば屋がやれたらいいなあ」という場所がありました。妻が参加していた「阿波の峠を歩く会」の例会当番で眉山の峠道のコースを担当したとき、集合・出発地点にした場所でした。眉山の麓で景色が素晴らしく、絶えず小鳥のさえずりが聞こえていました。話を聞いてみると、どうやらその場所の近くではないかと思われました。

さっそく車で連れて行ってもらうと、「近く」ではなく、まさしく「その場所」でした。「ついに運命の出会いが来た。半年間の苦労が報われた」との思いが胸に広がりました。まんまる住宅さんが地主さんにすぐに電話してくれ、貸してもいいとのお返事もいただきました。

家に帰って妻に話すと「申し分のない場所」ということで、2日後、夫婦でまんまる住宅さんを訪ねました。しかし、それから「ここでそば屋をやる」と決断するまで、たいへんな紆余曲折があったのです。(続く)

峠の会スタートの様子

2011年4月(5年前)の阿波の峠の会例会のスタートの様子。赤い車の向こうが「遊山開設予定地」。