<遊山>オープンからはや半年。たまりにたまった疲れの骨休みと、自分たちへのご褒美として、先週の月~水の3日間、少し遅いGWをとり、夫婦で函館に行ってまいりました。

57才にして未踏の地だった北海道。サッポロビール園でジンギスカンを食べながらビールを飲み、お城めぐりで五稜郭に行こう、とプランを練りましたが、札幌と函館は移動するだけで疲れそう。骨休みどころではなくなるのと、妻が札幌には行ったことがあるので、今回は函館に絞ってゆっくりとしてきました。

写真は五稜郭タワーからの眺め。行く前は「お城は歴史を味わいながら歩くところ。なんでタワーなんか?」と思っていましたが、上から眺めると「五稜郭」ということが実感でき、タワーを建てた気持ちがよくわかりました(笑)

函館の街は想像よりもずっと落ち着いた街。いち早く諸外国に開港された歴史を感じる建物や、海産物などの市場をじっくり歩いて見て回り、おいしいものもたくさん食べました。

初日は函館山のふもとのホテル、2日目は湯の川温泉に泊まりましたが、航空券+宿泊のツアーでタイムセールなどで予約していたため、どちらも値段の割にとてもいい宿でした。

函館と言えば夜景。初日の夜はあいにく函館山に雲がかかっていて夜景は見れず。2日目も昼は小雨がパラついていましたが、夜には雨も上がりました。こうして写真で見るのと実物では雲泥の差。ほんとうにほれぼれするような眺めでした。

こどもたちが幼い頃はよく家族旅行をしていましたが、それぞれが部活などを始めると旅行もできなくなりました。訪れたのが函館ということもあったのかもしれませんが、ほんとうに何十年ぶりかでゆったりした気分を味わい、リラックスすることができました。こうして開業半年で休みを取って旅行に行くことができたのも、<遊山>にお越しいただくお客さまのおかげ。お店に閑古鳥が鳴いていれば、疲れもたまっていなかったかもしれませんが、とても休みを取る気にはならなかったでしょう。この場を借りてお礼申し上げます。

函館ではおそば屋さんには寄りませんでしたが、羽田で飛行機の乗り継ぎ時間が2時間半もあったので、その間に京急で往復して品川翁さんでおそばを食べてきました。私はもりそばとかけそばをいただきましたが、どちらも思わず「旨いなあ~」とため息が出るようなおそばでした。

さらにその後羽田に戻り、空港の出発ロビー内にある立ち食い蕎麦もいただきました(笑)。こちらは白金にある手打ちそば店がプロデュースしたというお店。白金のお店の方は、私がこれまで食べたおそばの中でもトップクラスのおいしさで、粗挽きのそばはもっちり感と豊かな香りがあり、つゆはなんとも言えないすっきりとした、透明感を感じる旨さ。小さなお店ながら、背筋が伸びるような品格を感じました。ただし、今回の羽田のお店はあくまで立ち食い業態としてそばもつゆも作られていました。またいつか、白金のお店を訪ねてみたいものです。

さて、3日間もお店を休んだので、お客さまが<遊山>のことを忘れてしまって誰も来てくれないのでは?と心配しながら木曜日を迎えましたが、常連さんを始め続々とお越しいただいてホッと胸をなで下ろしました。リフレッシュした気分で、引き続きがんばっていきたいと思います。