先月乗り換えた車、グレイスですが、乗れば乗るほどいい車だと感じています。ただ、スピーカーから出てくる音はイマイチ。FMがAMに聞こえます^^;
もっともこれは、スピーカー交換とデッドニングをしていた前のフィットとの比較なので、当然のこと。ほとんどの車の純正スピーカーはコスト優先の「音が出ればいい」程度のものなので、数千円の外部スピーカーに変えるだけで格段に音が良くなります。
そのスピーカーはドアの中の鉄板にポツンと付いているので、その鉄板の余計な穴をふさいでドアをスピーカーボックスに変身させ、制振材や吸音材で余計な振動や共鳴を防ぐ「デッドニング」をしてやると、これまた格段に音がよくなります。
ということで先日、グレイスのスピーカー交換とデッドニングをおこないました。
用意したもの
- スピーカー:カロッツェリアのセパレートスピーカーTS-C1730S(フロント用)とコアキシャルタイプのTS-F1740(リア用)
- MDF製のインナーバッフル2セット。
- エーモンのデッドニングキットドア基本モデル2セット+25mm厚の制振防音材(70mm×70mm 20枚入)
前の車を施工した時は、このようなデッドニングキットは高かったのでヤフオクで制振材等を調達したんですが、ずいぶん安く買えるようになっていてビックリ。
ドアの内張りをはがすとこんな感じです。
デッドニングで最も手間と時間がかかるのが、ビニールシートを止めているネバネバのブチル除去。モタモタしているとドア1枚に1時間ぐらいかかったりします。今回ドア4枚を施工するなかで一番簡単だったのはボロ布を使う方法です。
キットに入っているヘラでざっくり取った後は、残ったブチルをボロ布でポンポンと軽く叩いていきます。するとブチルにブチルがくっついて簡単に取れていきます。ネットで紹介されていたガムテープを使う方法も試してみましたが、それよりもやわらかいボロ布を使う方が凹みに入り込んだブチルもきれいに取ることができました。
パーツクリーナーで施工箇所をきれいにしたら、アウターパネルの内側に制振シートをカットして張り、その上に吸音材を貼っていきます。すでに純正スピーカーは外しています。
25mm厚の吸音材はフロントのスピーカーの裏に重点配置。インナーバッフルを取り付けました。この後はスピーカーケーブルをつないでウーハーをインナーバッフルの上からねじ止めします。
ツイーターは内張りの純正ツイーター装着位置に、付属のブラケットを付けて無事はめ込むことができました。
インナーパネルの穴をインナーパネル用制振シートで塞ぎます。付属CDで低音を鳴らしてみて、振動する箇所にポイント制振材を貼ったら完成です。
リアはコアキシャルなのでスピーカ-はひとつ。面積も狭いので施工は楽です。
音は見違えるほど良くなりました! 前のフィットと比べても格段に音質がアップしています。聞こえなかった音が聞こえるようになり、低音は引き締まり、全体にクリアな音になりました。
フィットはデッドニングはドア4枚したものの、コアキシャルタイプのFシリーズのスピーカーをフロントにつけて、リアはフロントから外した純正スピーカーを付けていたので、おそらくスピーカーの違いなのでしょう。
フロントはツイーターの取り付け位置がウーハーに比べて耳に近いためか、高音がややうるさく感じたので、ネットワークのツイーター感度切替スイッチは-3dbに設定変更しました。
ナビのサウンド設定でイコライザーなどを少しいじってやると、さらに音はいい感じに変わります。
前の車で初めて施工したときは、ほんとうに自分でできるのかと不安半分でとりかかりましたが、やってみればたいていのことはできるものです。何か問題が生じても、たいていの解決策は誰かがネットにアップしてくれています。ありがたいですね。